具足・燭台など
具足(ぐそく)、火舎(かしゃ)・華瓶(けびょう)、御伝鈔燭台(ごでんしょうしょくだい)、加え差しを掲載しています。
具足の歴史
供養具は「香・華・灯(こう・げ・とう)」、すなわち香り・花・明かりを仏前に供える荘厳には欠かせない仏具です。香華灯を供える香炉・花立〔花瓶〕・蝋燭立〔燭台〕の三つ一揃えを「三具足(みつぐそく)」と言い、三具足に花立と蝋燭立をもう1つずつ追加した「五具足(ごぐそく)」は、落慶法要や報恩講などの大きな法要に用いられます。
鎌倉時代に禅宗が日本に伝来したことによって、三具足を用いて香華灯を供える風習が広まりました。
浄土真宗の具足
浄土真宗の具足は、輪灯と同様に各派で特徴があります。本願寺派の蝋燭立には天人や鶴があしらわれ、花立は六角型と菖蒲型があります。香炉は鼎型(かなえがた)で揃えられ、すべて漆を焼き付けた宣徳色(せんとくしょく)に仕上げられます。宣徳色は、中国明王朝の宣徳帝の時代(1426-1435)に開発された着色技法です。大谷派では、花立の形状が耳付型・丸型・角型とあり、各尊前と法要の重さに合わせて使用が分けられます。
耳付型と角型の花瓶を使用する場合は丸型の香炉を、丸型の花瓶を使用する場合は角型の香炉を用います。どの花瓶に対しても鶴亀型の蝋燭立を付けます。また、模様を彫金した「彫入」と「無地」がそれぞれに設定され、真鍮製で磨き仕上げのものを用います。本願寺派でも鶴亀型蝋燭立を使用しますが、大谷派のような磨き仕上げではなく、宣徳色に仕上げられたものを使用します。
高田派では、香炉の蓋に麒麟(きりん)を乗せ、蝋燭立は鳳凰を模し、花瓶には龍が巻き付いた「麟鳳型具足(りんぽうがたぐそく)」や、桐模様を中央半分で割り、花瓶の両耳に分けて取り付けた「割桐型具足(わりぎりがたぐそく)」など、他宗派とは違った具足を用います。また、陶器の土香炉の代わりに、「前香爐(まえこうろ)」という金属製の香炉を用いるところにも高田派独自の特徴でしょう。
浄土真宗の四具足と火舎・華瓶
火舎は密教法具の一つで、焼香に用いる香炉です。インドにはなく中国の唐時代に発達したようで、香の煙が抜けるように蓋に透かし模様が入っています。
浄土真宗では、華瓶を「けびょう」と発音し、花瓶を「かひん」と発音します。花瓶が花を入れる器なのに対して、華瓶は香水を入れる「宝瓶(ほうびょう)」としての意味で使用され、通常は樒(しきみ)を差します。浄土真宗の華瓶は、形状が漢字の「亜」に似ていることから「亜字形華瓶(あじがたけびょう)」と言われます。
大谷派では火舎香炉1つと華瓶1対を中尊前上卓の上に乗せて使用し、真鍮製の磨き仕上げのものを用います。一方、本願寺派では火舎香炉1個と華瓶1対に加え、蝋燭立1本を火舎香炉の奥に追加することで「四具足」として使用します。使用場所は同じく中尊前上卓に乗せ、唐金で作り宣徳色に仕上げます。
金属製品への特殊加工
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