エアー鉋
短期間・低コストで寺院・仏具の美観を新築のように再生!Air鉋工法
簡単施工&低コストで寺院・神社の建物木部や金属の美観を再生!全国・全宗派対応可能!
簡単施工&低コストで寺院・神社の建物木部や金属の美観を再生!全国・全宗派対応可能!
お寺様施工例
- before
- after
木造建築の美観の再生(外観リフォーム)と長寿命化
「エアー鉋(かんな)」工法は、寺院や神社などの木造建築の美観の再生(外観リフォーム、化粧直し)や、長寿命化を目的とした新技術。文化財の修復などにも使われている安心の工法です。独自に開発された木質チップと空気を、施工部分に吹き付けることにより、木地を傷めることなく、古くなった塗装や、木部の汚れ、カビ等を除去。木造建築物の寿命を延ばし、新築のような外観に仕上げます。
文化財にも施工可能な安全性
「エアー鉋」工法は、国宝や重要文化財などにも使用されている技術。現状の保全が求められる厳しい要求にも応えられる、安全・安心の最新施工技術です。「今の建物を壊したくない」「歴史ある建物の風合いをそのまま残したい」といったご希望にぴったりの施工方法です。
御仏具や御荘厳の取扱いも安心
若林佛具製作所は創業から約200年。仏具一筋の歴史の中で培ってきた技術と経験で御仏具のことなら安心してお任せいただけます。工事前後の御仏具や御荘厳の搬出・搬入、設置から、大切な御仏具のお預かりも承っております。お気軽にご相談ください。
低コスト&短工期
「エアー鉋」工法は、施工の際に建物の分解などは行わないため、低いコストと短い工期で美しい美観を再生します。施工前に建物の木部の劣化を、木材の専門家が詳しく調査。将来、必要になる建物の改修リスクなども併せて診断します。施工前には、こうした情報をもとに、綿密にお客様と打ち合わせをした上で、最適な施工プランをご提案いたします。
エアー鉋とは
美観の再生や木材の長寿命化を目的とした現場から生まれた新技術が「エアー鉋」です。エアー鉋工法は、植物性粉体を高圧の空気で対象物に噴射することで、「払う」「削る」「剥ぐ」「粗す」の四役を一つの工法で行うことができる画期的な施工方法です。既存の建物を解体することなく、今まで不可能とされていた、木材表面の汚れや腐朽菌・劣化層の除去、古い既存の塗装部分を短時間で取り除くことで、劣化木材を再生することを可能にしました。
エアー鉋は何が違う?
エアー鉋工法は、従来の「洗う」「削る」という工法では取り除けなかった、木の「痩せ」によってできた窪みの劣化層や脆弱層を取り除くことができる新技術です。
劣化した木材表面
建築から長い時間が経過し劣化した木材の表面には、太陽光線や風雨にさらされ劣化した層だけでなく、その表面に汚れやカビなどが固着しています。また、夏目と呼ばれる木の柔らかい部分(主に夏に成長した部分で冬の間に成長した部分に比べて柔らかいのが特徴)が「痩せ」てしまうことで、木地の表面に無数のくぼみや割れ生じてしまい、そこにダメージが蓄積しやすくなります。
従来工法で「洗う」
従来の高圧洗浄機や洗浄剤による「洗い」は、木部表面の汚れやカビを取ることはできますが、木が痩せてできた窪みの部分や、汚れの下の劣化した層を除去することはできません。劣化した木部は太陽光(紫外線)や雨水、虫害などにより脆くなっており、その部分をそのまま放置すると、将来、木部表面の割れ、ささくれなどのダメージの原因になります。
従来工法で「削る」
鉋などを表面にかけることで、表面の劣化した木部を取り除くことは可能ですが、この場合でも、亀裂や窪みの奥にある汚れや劣化層を取り除くことはできません。また、完全に劣化層を取り除くには、建物を解体するなど、大規模な工事が必要になるケースが多く、コストがとても高くなります。
特許・新技術「エアー鉋」
「エアー鉋」工法は、空気と一緒に植物性粉体を高圧で噴射することで、微細な凹凸のある木材の表面部分を、ミクロン単位で均一に削ることが可能です。これにより、木材表面の汚れやカビだけでなく、木部表面の劣化層も綺麗に除去。表層の下にある木本来の強い木地層を露出させます。また、この工事は建物を解体することなく施工できるため、従来の工法に比べてコストを抑えて施工できます。
木材長寿命化の秘密
「エアー鉋」工法は、建材の強い木部を露出させ、その表面に極めて小さい窪みを無数に生じさせます。この窪みは「エアーポケット」と呼ばれ、建材の表面積を増加させることで、建材の表面に塗布する保護塗料との密着面積と、顔料含浸量を増加させる効果があります。これによって保護塗料が木地表面によく食い込んで定着するため、結果、建材の長寿命化が実現します。
エアー鉋+保護塗装=木材の長寿命化
「エアー鉋」は、建材の劣化層や脆弱層を完全除去。下層の強い木地を露出させ、塗装に最適な下地を形成します。これにより塗装後の耐久性が大幅に向上。木材の劣化スピードを軽減させることで、建物の寿命を延ばします。
他にもある!エアー鉋のメリット
木材表面の劣化に対処するには、従来の対処型施工方法では、解体や建替えが必要なケースが多くありましたが、「エアー鉋」工法は、その必要がないため、建物の持つ歴史的な価値をそのまま未来に残すことが可能です。
また、事前に建物の診断を行い、顕在化していなかった問題の早期発見と必要な処置をすることで、今ある建物の長期保存を目指します。こうした診断と対策を行うことにより、現在の美観を保ちながら、大規模な修繕や建て替えに伴う大きな出費を未然に防ぎます。
目的 | エアー鉋◎:木材劣化改善(美観改善)と長期保存処理 |
---|---|
従来工法◎:新築と同じ状態 | |
施工内容 | エアー鉋◎:修理工事を含めて建物を再生 |
従来工法◯:既存建物の解体、部材の交換 | |
完成度 | エアー鉋◯:劣化を改善した再生 |
従来工法◎:新品同様 | |
調査・診断 | エアー鉋◎:日本木材保存協会認定の「木材劣化診断士」「木材保存士」が調査・提案 |
従来工法✕:白アリ診断が主。部材の再生や劣化に対しての提案はない | |
工期 | エアー鉋◎:解体の必要がないため短期 |
従来工法✕:修理補修のために解体の必要があり長期になることが多い | |
費用 | エアー鉋◯:通常の修繕工事に比べて安価 |
従来工法✕:工事が大規模になることが多く高価 | |
メンテナンス | エアー鉋◎:お手入れ方法のアドバイスなどのアフターフォロー |
従来工法✕:具体的な方法がない | |
建物の価値 | エアー鉋◎:建物の持つ歴史や地域の財産が保全される |
従来工法✕:歴史を残すことができない |
専門調査員による既存建物のリスク可視化
施工前に日本木材保存協会認定の「木材劣化診断士」「木材保存士」がご依頼の建物を調査診断。建物の現在の状態と、これから必要な対策などを詳しくご報告。事前に検査をすることで、建物が持つリスクを予め把握し未然に対処することで、将来かかるであろう大規模修繕のコストを、安く抑えることが可能です。
一次診断
- 視診
- 変色、水染み、腐朽、白アリ、蟻道痕、甲虫害、害獣、糞尿痕、割れ、破損 など
- 触診
- 変色、水腐れ、腐朽、白アリ、甲虫害、割れ、破損 など
- 打診
- 圧壊、空洞化 など
- 刺診
- 圧壊、空洞化 など
二次診断(一次診断の結果を踏まえ、ご相談の上実施)
- 吟水率測定
- 劣化の激しい箇所や水漏れによる腐れの範囲を測定(吟水率の高い範囲を特定し、対策を検討します)
- 各種機器測定
- ピロディン、超音波、レジストグラフを私用した内部劣化の正確な測定(部材切断時の確認や、部材交換時の判断目安となります)
歴史的建物の美観の改善・保護
独自のエアー鉋工法で、歴史的な建物の価値や美観を損ねることなく、建物の長寿命化を図ることが可能です。また、再生した木材の表面に保護塗料を塗布することで、建築当初の木材の持つ風合いをそのままに、長期にわたって建物の表面を保護。木造建築物を長期にわたって守ります。また、複雑な形状の木材建築物や彫刻はもちろん、木材だけでなく金属や樹脂などにも施工が可能。
※蘇った無垢の木材を長期に保護するためには、保護塗料の塗布が必要です。建物の環境をや状態にあった、適切な効果を持つ保護塗料をご提案いたします。
安心のメンテナンス
施工後のメンテナンスもお任せください。工事を行った専任担当が、お手入れや管理の方法をアドバイス。責任をもって対応いたします。
簡単施工&低コストで寺院・神社の建物木部や金属の美観を再生!全国・全宗派対応可能!
簡単施工&低コストで寺院・神社の建物木部や金属の美観を再生!全国・全宗派対応可能!
施工の流れ
-
- お問い合わせ
- ご訪問・状態の確認
- お見積もり・ご提案
- ご契約
- 打ち合わせ・工程の確認
- 足場などの設置・養生
- 施工開始
- 作業報告
- 施工完了
- お仏具設置
- お引き渡し
- アフターサービス
-
-
作業前にお客様のお困りの箇所や、ご希望・ご予算をしっかりとヒアリング。専門のスタッフが施工箇所を診断し、最適なプランをご提案。必要な工期や工程について丁寧にご説明いたします。
-
施工箇所以外の汚損・破損を防ぐため養生をします。また、高所の作業の場合、足場を設置します。
-
工事の途中で、進捗や作業状況を担当営業がご報告。ご希望の場合は、作業現場へご案内いたします。作業後の仏具の設置もお任せください。全国各地の営業所から、弊社社員が直接お伺いいたします。
-
完成の状態をお確かめいただき、十分ご納得いただいた上でお引渡しいたします。
-
エアー鉋を使ったお客様の声
-
美しい木曾檜製の舞良戸の風合いをそのままに
永正寺様(愛知県)
2023年(令和5年)
-
サッシ全盛の時代、木造本堂には木製建具が落ち着きます。40年間の風雨にさらされて経年変化した舞良戸を新築の本堂に、再利用するにはエアー鉋は必須でした。
裏表化粧仕上の木曾檜製の横板の舞良戸は当時高額でした。雑巾がけが容易で檜の照りが出て気に入っていました。建具新造の経費に比べ、旧建具再生は旧本堂のイメージを残す意味でも最良の選択でした。エアー鉋済の建具は新本堂の檜の柱間にピッタリと納まりました。エアー鉋の新技術を駆使していただいてとても感謝しております。 -
鉋をかけたような美しさ。まるで建て替えたよう
正念寺寺様(鹿児島県鹿屋市)
2023年(令和5年)
-
この度の御本堂の改修工事にあたり、迎拝の柱や長押、彫刻、またお縁周りを若林佛具さんでエアー鉋を用いた美装工事を施工頂きました。
20年前の改修の際に迎拝柱などを各地から貴重な木材を集め取り換えていましたが、表面に赤色の塗装が塗られてあり、経年劣化により表面が傷んでいました。そんな中今回改修工事を請け負って頂いた建築屋さんからの紹介で、エアー鉋での塗装剥離をご提案頂きました。
実際に施工すると、単純な表面の剥離だけではなく、まさに鉋をかけたように材木本来の美しさも戻り驚きました。今回の改修工事では新しい木材を足し補強した箇所もありましたが、エアー鉋をかけたことで新しい箇所と古い箇所との全体の調和が取れました。
施工の様子を見て、急遽追加で山門の美掃工事も依頼しました。ご門徒の皆さんも「まるで建て替えたようだ」とお喜び頂いています。