御木像・御掛軸(浄土真宗)

浄土真宗の堂内に安置される御木像、御掛軸を掲載しています。

仏像や仏画で表される「仏」は様々な姿をしており、大きく如来部・菩薩部・明王部・天部に分けられます。如来は悟りを開いた釈迦(釈尊)を表し、現世利益を叶える釈迦如来や病気平癒を祈願する薬師如来、来世での平安を約束する阿弥陀如来などが代表的な如来として知られ、渦巻いた髪を表す「螺髪(らほつ)」や頭頂部の盛り上がりを表す「肉髻(にっけい)」など、三十二相八十種好という特徴を持ちます。菩薩は悟りを開く前の修行段階の釈迦を表し、観音菩薩や弥勒菩薩、地蔵菩薩などが有名な菩薩です。如来とは、宝冠や瓔珞(ようらく)などの装身具を付けていることで区別できます。明王部は密教の中で作られた仏で、様々な姿で現れ人々を導き、その代表的な仏として不動明王や愛染明王が挙げられます。天部はインドで信仰されていた神様が仏教に取り入れられた姿をしていて、十二神将や仁王、四天王が該当します。明王部と天部の仏は武具を持っている姿で表現され、如来部や菩薩部の仏を守護する役目を担っています。

浄土真宗における阿弥陀如来信仰

浄土真宗は、阿弥陀如来を信仰する仏教宗派です。浄土真宗以外では、阿弥陀如来を本尊に観音菩薩と勢至菩薩を脇侍とした「三尊(さんぞん)」で安置されますが、浄土真宗では阿弥陀如来一体の「独尊(どくそん)」という形で安置されます。

釈迦の教えが正しく伝わらない時代を「末法(まっぽう)」と言い、永承7年(1052)以降が末法の世にあたります。当時、政治的に不安定な状態が続き、度重なる疫病や天災に人びとは成す術もなく、厭世(えんせい)感がありました。人びとは「この世での安穏が求められないのであれば、せめて来世では平安を求めたい」と思い、現世での利益をもたらしてくれる釈迦如来や病気平癒を祈願する薬師如来への信仰より、来世での私益をもたらしてくれる阿弥陀如来への信仰が盛んになっていき、阿弥陀信仰〔浄土信仰〕が隆盛していきました。この後、法然上人や親鸞聖人によって浄土教を信奉する仏教宗派が生まれてくることとなったのです。

浄土真宗の御掛軸の特徴

浄土真宗では、掛軸を多く使います。掛軸の本紙には絹や紙が用いられますが、時には絹本の裏側から金箔を押した「裏箔仕上げ」とし、表側から絵を入れることで金箔の持つ厳かさを絵の中に取り込んだものがあり、浄土真宗では特に阿弥陀如来像や親鸞聖人像を描いた掛軸に用いられてきました。また、浄土真宗の本堂に奉懸される掛軸の表装は、糸に金箔を撚り込んだ本金襴や、金属箔を使用した上金襴という伝統的な金襴布が使用されます。法要によって掛軸の懸け替えが頻繁に行われることも、浄土真宗の特徴と言えるでしょう。

浄土真宗の阿弥陀如来像の特徴

浄土真宗の本尊阿弥陀如来像は、「まさにこれから衆生を救いに行く」姿を表現した立像です。木辺派を除く全ての本山で立像を安置していますが、木辺派本山錦織寺では由緒に基づいて坐像の阿弥陀如来像が安置されています。江戸時代、一般寺院の建築形式や仏具に対して本山の許可が必要なものがあり、木像阿弥陀如来もその一つでした。本願寺派では認可した阿弥陀如来像の足ほぞに「康雲」という落款(らっかん)を押していました。「渡辺康雲」は本願寺仏師として権威を持ち、襲名のため何代かの「康雲」が確認されています。この認可制度は現代でも引き継がれ、浄土真宗の阿弥陀如来像は、三十二相好のほか台座に至るまで細かい規定があり、この規定に則った阿弥陀如来像と台座・御光だけが「木仏点検」を通過し、一般寺院に下賜されます。本願寺派の阿弥陀如来像は肩の衣が片方から流れるのに対して、大谷派の阿弥陀如来像は両肩に掛ったように表現されます。幣社では、この木仏点検に適合する阿弥陀如来像や台座御光の製作が可能です。

浄土真宗の阿弥陀如来像には「寄せ木造り」という技法が用いられ、漆箔で仕上げ、頭部の螺髪や眉やひげは彩色で仕上げ、衣紋を金泥もしくは截金(きりかね)であしらう場合もあります。眼には頭部内側からガラスを当てがい、その上に黒目を書き入れ、綿で押さえることで白目を表現します。体内に願文を収め、後世に記録が残るようにする場合もあります。

台座の形状も本願寺派では八角型九重座、大谷派では六角七重座もしくは五重座と決められていますが、「古代型」という高さが低い台座を安置する場合も見られます。御光は本願寺派が火焔をあしらった「火焔光背」、大谷派は「菖蒲巻光背」を用います。

浄土真宗でのご本尊の安置と各種御掛軸

浄土真宗では、御本尊である阿弥陀如来像、開祖親鸞聖人の絵像、漢字で阿弥陀如来を表す名号掛軸、法名を記す法名軸、親鸞聖人や蓮如上人の生涯を表現した絵伝掛軸など、他の仏教宗派に比べると多種多様な掛軸を用います。

一般寺院の内陣両脇壇には、向かって右手に親鸞聖人の御木像か御掛軸、向かって左には蓮如上人や開基上人などの御掛軸が奉懸されます。余間には、聖徳太子像に七高僧像、法名軸、御絵伝御掛軸などの掛軸が奉懸されます。時に、厨子を設けて御木像を安置する場合もあります。

七高僧とは、親鸞聖人が考えた日本の浄土教信仰のルーツとなった重要な高僧を指し、龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)・天親菩薩(てんじんぼさつ)・曇鸞大師(どんらんたいし)・道綽禅師(どうげんぜんじ)・善導大師(ぜんどうたいし)・源信上人(げんしんしょうにん)・円光大師(えんこうたいし)〔源空上人(げんくうしょうにん)〕のことです。龍樹菩薩・天親菩薩はインドの、曇鸞大師・道綽禅師・善導大師は中国の、源信上人・円光大師〔源空上人〕は日本の高僧です。

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矢はず7043-0101

定価 ¥ 3,520 のところ
当店特別価格 ¥ 3,168 税込
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