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抹香・お焼香
こちらでは、香炉の火種などにご使用いただける粉末状のお香「抹香」や、法事・法要に使用する「お焼香」を各種ご用意しております。抹香(まっこう)・焼香(しょうこう)は、法要やご葬儀で仏前に香を焚く「お焼香」に用いる、粉末状のお香です。抹香と焼香はどちらも粉末のお香を指しますが、日本では樒(しきみ)の葉や皮を乾燥・粉末にしたものを「抹香」、白檀・沈香に桂皮や大茴香など複数の香原料を配合したものを「焼香」と呼び分けるのが一般的です。
その歴史は古代インドにさかのぼり、紀元前1500年頃に書かれたと云われているヴェーダ文献には、すでに「ドゥーパ(dhūpa)」と呼ばれる薫香が神仏への供養として紹介されています。また、仏教が生まれて間もなく編纂されたと考えられる法華経法師品第十には、十種供養(華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・繒蓋幢幡・衣服・伎楽)として「抹香」「焼香」がそれぞれ独立した供養として挙げられており、仏教の教義に深く根ざしたお香であることがわかります。その後、仏教が中国に伝わる過程で「焼香」という訳語が生まれ、朝鮮半島(百済)を経て6世紀の日本に伝来。『日本書紀』には595年(推古天皇3年)に淡路島へ香木が漂着した記録が残り、これが日本最古の香の記録とされています。
抹香・お焼香ランキング
抹香とは
この粉末状のお香は、もともとはインドで空間の浄化など儀式などに使用されていたもので、香木の粉や花を原料に、直接燃やしたり、撒くなどして使用されていました。歴史は長く、紀元前1500年頃から紀元前500年のヴェーダ時代の文献にドゥープ(dhūpa=サンスクリット語で薫煙・薫香の意)と記載されていたことが確認されているので、それよりも長い歴史を持っているものと考えられています。
その後、この粉末のお香(抹香)は仏教とともに中国に伝わり、仏教儀式の一つとして焼香(shāoxiāng)と翻訳され、それが朝鮮(百済)を通じて仏教儀式として日本に伝わったとされています。また、インドにおいて粉末状のお香を樹脂や油で固めたものを竹などの細い棒に塗ったものはアガルバッティ(サンスクリット語)と呼ばれ、お線香の基になったと云われています。
日本では、樒(しきみ)の葉や皮を乾燥させて粉末状に加工したお香のことを抹香と呼んでいます。使い方は、常香盤(じょうこうばん)に押し固めて長時間焚き続けたり、焼香の際の火種として使われたりと、寺院での日常的な供香に欠かせない存在です。抹香そのものに火をつけて焚くほか、香炉の熾火(おきび)にくべることで、途切れることなく香りを絶やさない用途にも用いられます。
焼香とは
焼香(しょうこう)とは、香を焚いて仏や故人を供養する行為そのものを指す言葉です。法要や葬儀の際、参列者が抹香をつまんで香炉にくべる所作を「お焼香をする」と呼びます。もともと「焼香」は行為を表す言葉でしたが、その際に用いられる粉末状のお香自体を指す言葉としても広く使われるようになりました。そのため、儀式で使う刻み香・調合香そのものを一般的に「焼香」と呼びます。
焼香は香木のほか、漢薬と呼ばれる生薬などの材料を混ぜ合わせて調香したものが用いられます。古くは白檀(びゃくだん)をメインに甘松(かんしょう)や丁子(ちょうじ)などを配合したものが材料として用いられていたようですが、現在ではさらに沈香(じんこう・ぢんこう)や、漢薬の桂皮(けいひ)、大茴香(だいういきょう)など10種類以上の原料が配合されています。
十種供養における位置づけ
法華経法師品第十では、法華経を受持・読・誦・解説・書写する修行とともに、仏に対して「華・香・瓔珞・抹香・塗香・焼香・繒蓋幢幡・衣服・伎楽」の十種を供養すること(十種供養)が説かれています。抹香と塗香、焼香はそれぞれ別項目として列挙されており、教義上は独立した供養の形として位置づけられています。しかし、当時の供養本来のやり方は伝わっていないため、現代のものとは異なるものだった可能性も考えられます。
歴史的背景
仏教が日本に公式に伝来(仏教公伝)。伝来年については『日本書紀』に基づく552年説と、『上宮聖徳法王帝説』等に基づく538年説があります。
595年(推古天皇3年):
淡路島に香木(沈水香)が漂着し、朝廷に献上されたと『日本書紀』に記録されています。これが日本最古の香木に関する記録とされています。
奈良〜平安時代:
仏前を浄め邪気を払う「供香」として、寺院を中心に香が用いられました。平安時代には貴族の間で「空薫き」「薫物合わせ」など、仏事を離れた文化的な香の楽しみ方も広まりました。
室町〜安土桃山時代:
茶の湯と結びつきながら、志野流や御家流といった香道が整えられ、武士や豪商の間で教養として定着しました。
江戸時代:
貴族や武士のから富裕層や一般庶民へと広がり、香道の二大流派の確立や生活のなかの香りとして大きく発展しました。また、高価な香木である「伽羅(きゃら)」が極上の代名詞となり、髪油に香りをつけた「伽羅油」が大流行したことや、着物の袖をかたどった「匂い袋」が作られるなど、衣服や室内に香りを纏う文化が定着しました。
ご宗派ごとのお焼香の方法と回数について
こちらではご宗派によりお焼香の回数やお焼香の作法の違いをまとめました。基本的な作法は次の通りですが地域や寺院により多少違っている場合がございます。詳しい作法について聞きたい場合は、お近くのご住職にお伺いすることをお勧めいたします。
天台宗のお焼香
天台宗は3回お焼香します。合掌礼拝後に右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ、左手を添え額におしいただき薫じます。同じ動作を3回繰り返しますが、1回とされる事もあります。
真言宗のお焼香
真言宗のお焼香は原則3回します。3回とも合掌礼拝後に右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ、左手を添え額におしいただき薫じます。2回目と3回目はそのまま薫じます。
浄土宗のお焼香
浄土宗では回数に決まりはありませんが、1回または3回にわけてお焼香します。合掌礼拝後に右手の親指・人差し指・中指の3本で香をつまみ、左手を添え額におしいただき薫じます。
浄土真宗本願寺派(西本願寺)のお焼香
西本願寺のお焼香は1回です。浄土真宗では香をおしいただくことはしません。これは浄土真宗では、人は亡くなると阿弥陀如来のもとに行くと言う教えがあり故人への焼香ではないとされているためです。浄土真宗の焼香はお参りする人や周囲の浄化のために行うと言われています。
真宗大谷派(東本願寺)のお焼香
東本願寺のお焼香は2回です。西本願寺と同じく香をおしいただくことはしません。
臨済宗のお焼香
臨済宗のお焼香は1回とされ、香をおしいただくことはされません。丁寧に焼香されるときは、主香(しゅこう)、添え香(そえこう)の2回されることもあります。回数や香をおしいただくなどの細かな決まりはないそうです。
曹洞宗のお焼香
曹洞宗は2回焼香します。1度目は主香(しゅこう)といい故人の供養を祈って香を薫じます。1回目は合掌礼拝後、右手の指3本で香をつまみ左手をそえ、額の前に捧げおしいただき薫じます。2回目は従香(じゅうこう)と呼ばれ、香をおしいただかず、主香が消えないように香を薫じてください。人数が多いときは1度でも構いません。
日蓮宗のお焼香
日蓮宗では僧侶は3回、一般参拝者は1回とされています。作法は合掌礼拝後、右手の指3本で香をつまみ左手をそえ、額の前に捧げ押しいただき薫じます。
よくある疑問
抹香と焼香、どちらを購入すればよいですか?
常香盤で長く焚きたい場合は抹香、法要・葬儀での焼香作法に使う場合は焼香(刻み香)が向いています。用途に迷われる場合はお気軽にお問い合わせください。
抹香と焼香の違いはなんですか?
抹香は粉末状のお香のことを指し、現在の日本では主に樒(しきみ)を乾燥させ粉末にしたものを抹香と呼びます。焼香はお香を燃やすことを意味するドゥープ(dhūpa)が中国で焼香(shāoxiāng)と訳され、それが「焼香(しょうこう)」として日本に伝わりました。また、葬儀などが一般の人にも普及するようになって、寺院や葬儀の場でお香を焚く行為自体を焼香と呼ぶようにもなりました。
抹香と線香の違いはなんですか?
どちらも「香りのお供え(供香)」ですが、抹香は粉末、線香は棒状のものです。葬儀では主に抹香(焼香)を使い、仏壇では線香を日常的に使うことが多いです。歴史的には抹香の方が長く紀元前から使用されてきたのに対し、お線香は比較的新しいと云われています。日本に渡来したのも、抹香(焼香)は6世紀、お線香は17世紀から江戸時代にかけて渡来したとされています。
マッコウクジラと抹香は関係ありますか?
マッコウクジラの名前は「抹香」が由来と云われています。マッコウクジラの体内(腸)で形成された結石は龍涎香(りゅうぜんこう=アンバーグリス)と呼ばれ、熟成すると深い甘みのある香りに変化します。その香りが抹香を想起させたことからこの名称が定着したと云われています。
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