宮殿・厨子・須弥壇
宮殿(くうでん)、厨子、須弥壇及びこれらの付属品である戸帳(とちょう)、揚巻(あげまき)、鏡板、華鬘(けまん)、須弥壇用襞金具(ひだかなぐ)を掲載しています。厨子には春日厨子や夢殿型厨子、丸厨子、木瓜厨子も含まれています。
浄土真宗の宮殿・厨子
厨子には、春日厨子や夢殿型厨子〔八角型厨子〕、丸厨子、木瓜厨子が含まれ、宮殿も厨子と同じ種類に分類される荘厳具です。浄土真宗以外の仏教諸宗派では、建築様式を取り入れた厨子のことを「宮殿」と言いますが、浄土真宗ではどのような形状であっても、阿弥陀如来像が安置されていれば「宮殿」、親鸞聖人や蓮如上人および聖徳太子など、阿弥陀如来像以外の木像や掛軸が安置される場合は「厨子」と呼称します。本願寺派の宮殿は「出隅三方妻屋根造(ですみさんぽうつまやねつくり)」、大谷派の宮殿では「二重屋根八棟造(にじゅうやねやつむねつくり)」という特徴的な屋根形状を持ちます。
宮殿・厨子の付属品
戸帳は厨子内の木像や掛軸を隠すために垂らした布のことで、「御開帳」は戸帳を開くことを指します。戸帳には、阿弥陀如来像や絵像掛軸のお顔に少し掛かる高さで華鬘を取り付け、戸帳の袖部分には七条袈裟の時に使用する修多羅(しゅたら)に似た「揚巻」という組み紐を垂下します。戸帳の袖部分下方には裾金具をあしらい、より豪華に仕立てることもあります。
華鬘は、浄土真宗以外の宗派では内陣正面長押に吊るしますが、浄土真宗では宮殿もしくは厨子の虹梁に直接吊るすか、戸帳に縫い付けます。インドでは生花を仏に供える供養の意味合いがありましたが、日本へ伝播してきた過程で荘厳具に変化を遂げました。糸華鬘が最も原始的で、のちに牛革製や金属製が現れ、金属製の金華鬘には糸華鬘を模した彫金が施されていることがあります。
浄土真宗の須弥壇
須弥壇は、仏像を祀るため床の高さから一段上がった「仏壇」に起源を持ちますが、その名称は古代インドの世界観に基づいたもので、世界の中心にそびえる「須弥山」に由来します。浄土真宗では腰のくびれた唐様の須弥壇が用いられ、本願寺派のものは上框がかまぼこ型で、下框は「鷹の羽返し」という独特の曲線を描く形状を持ち、大谷派のものは上下ともに角型の框となります。また、腰部分の彫刻にも差異が見られ、本願寺派の中尊前須弥壇では唐獅子に牡丹柄があしらわれます。経典に「仏の座る台座を獅子座という」と記述された箇所があり、このことを具現化したのかもしれません。大谷派の中尊前須弥壇には雲龍の構図が用いられ、建造物や仏具の彫刻に多く用いられる「瑞獣(ずいじゅう)」を取り入れたと考えられています。
弊社の宮殿・厨子と須弥壇
江戸時代の本願寺派や大谷派の一般寺院は、本山に申請をして宮殿や厨子および須弥壇の設置が許されました。その他に許可制であったものには梵鐘や前卓などがあり、本堂の向拝柱(ごはいばしら)を4本にすることも許可が必要でした。
仏具店では「御本山と同一のものは製作しない」といった慣習があり、宮殿や厨子および須弥壇も御本山と同型にならないようにアレンジを加えていますが、江戸時代以降一般寺院に芽生えた「御本山型・御本山様式」への憧憬に、できるだけ忠実に再現した御本山型・御本山様式の荘厳具でお応えしたいと思います。
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