妙鉢・妙鉢置台
妙鉢・妙鉢を置く台です。 ご安置場所・ご本堂の形式により背高・背低の2タイプをご用意しております。 安心の日本製の妙鉢で、7寸〜1.2尺までご用意しております。サイズに合わせてセットでご購入いただけるよう妙鉢置き台もご用意しております。色も3種類ございますので、寺院内の雰囲気・様式に合わせてお選びいただけます。
鈸の歴史について
鈸は妙鉢(みょうはち)とも呼ばれ、日本仏教会で儀式・葬儀など広く使用されます。
円形の金属板で、中心部が凹み紐が付いた2枚1組の楽器です。数の数え方は、一人分2枚1組で「半双(はんそう)」、半双2組で「1双(いっそう)」と呼びます。ご宗派によっては数え方が異なります。
鈸は元々インドの民族楽器で同鈸や銅盤と呼ばれ、4世紀頃天竺音楽とともに中国伝わりました。正倉院収納品に打楽器はありませんが、奈良西大寺の奈良時代の資料に「銅鈸子(どうばっし)」と言う打楽器の名前があります。「銅鈸子」は現在の鈸(妙鉢)に似た楽器で、この当時には大きい寺院の雅楽楽器として使用されたと考えられます。
その後多方面で使用される中で用途に合わせ少しずつ形状が変わり、また仏教音楽・儀式では鐃鈸(にょうはち)、田楽では十拍子(どびょうし)、神楽では手平金(てひらがね)と名前も変わっていきました。神楽、田楽、歌舞伎などで使われている「チャッパ」は鈸の小型のものです。中世以降は広く伝播し色々な儀式で欠かせない楽器として根付いています。
日本の仏教では、鈸は「声明(しょうみょう)」の中で使用されます。声明は仏教儀式に僧侶が唱える声楽です。インドバラモン教を起源として、仏教とともに中国・日本に伝来しました。ご宗派の分派が進むと声明も幾つかの派に分派されいきました。現在は天台声明(天台宗系)と真言声明(真言宗系)が中心ですが、奈良南都六宗(なんとろくしゅう)の南都声明の他、浄土宗系・禅宗・日蓮宗で各派ごとに形成されています。
日本仏教での使い方
鈸は、一般的に「妙鉢(みょうはち)」と呼ばれますが、ご宗派により妙鉢、鐃鈸(にょうはち)鈸と呼ばれています。銅鑼の使用がそれに関係があります。
①次のご宗派は、饒を銅鑼、鈸を妙鉢に分けて使用されます。天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗:本願寺派、真宗高田派、真宗興正派、日蓮宗、融通念仏宗、浄土宗では中央に膨らみのないものを鐃とし、膨らみのあるものを銅鑼としています。また印金・鈸・銅鑼・太鼓の順に繰り返して鳴らすことを「合鈸(がっぱち)」と呼ばれ、施餓鬼会や葬儀で行われます。
②次のご宗派は銅鑼を使用されないので、鐃鈸と言えば鈸(妙鉢)になります。臨済宗、曹洞宗、黄檗宗は銅鑼を使用しません。
③鈸(妙鉢)の鳴らし方
楽器のシンバルンに似ていますが鳴らし方は少し違います。
中央の凸部分を持ち縁をズリズリと擦り合わせたり2枚を打ち合わせてジャーンと鳴らす打法が一般的ですが、日蓮宗は鈸(妙鉢)を回転させて擦りあわせる作法があるので凸部分を少し小ぶりにして持ちやすくしています。

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