銅鑼・銅鑼置台
銅鑼と銅鑼を置く台です。 ご安置場所・ご本堂の形式により背高・背低の2タイプをご用意しております。 安心の日本製の銅鑼で、8寸〜1.3尺までご用意しております。サイズに合わせてセットでご購入いただけるよう銅鑼置き台もご用意しております。色も3種類ございますので、寺院内の雰囲気・様式に合わせてお選びいただけます。
銅鑼の歴史について
「鑼(ら)」は中国の体鳴楽器(太鼓のように革を張らない打楽器)で鋳造した金属板を薄く鍛造(たんぞう)したものを「鑼(ら)」とし中国では「金鑼(きんら)」と呼ばれました。また造(ちゅうぞう)だけの肉厚の厚いものを「鉦(しょう)」と区分けされました。「鑼」は長く余韻が続き、「鉦」は金属製の高く短い音が特徴です、同じ技法で作る祇園祭の「鉦(かね)」がその代表です。
銅鑼はその音質から中国戦国時代には行軍の合図として使用されました。進軍には太鼓を叩き太く低い音は兵士の勇気を奮わせ、後軍では銅鑼を叩き遠くまで長くことが響く銅鑼は兵士を安全に素早く退却させる合図として大きく役立ったのでしょう。後魏時代に楽器として使用されるようになり軍用から楽器や祭祀用具として使用方法が変化し、京劇には欠かせない楽器です。
日本に入ってきた時期は色々と資料を調べましたがはっきりとした資料がありません。源義経と武蔵坊弁慶の奥州に赴く中でどら焼き話が出てきます(どら焼きの話は別項をご覧ください)。そうなれば800年前には入ってきたことになります。僧兵だった弁慶が持参したくらいですから、この頃は宗教用具として広く使用していたと考えられます。
日本でも中国と同じく軍用から宗教用具、また近世以降は茶席の合図として使用されています。船舶の出港の合図に使われることはご存じですが、小型船舶用法定備品で100m以上の船舶には搭載義務(霧中の安全を守るため)が決まっています。霧の中では大きな音が双方の存在位置が掴めて事故を防ぐ大きな力になっています。船舶用銅鑼はネット購入可能です。
銅鑼の製作方法
ほとんどの銅鑼は金属板を叩いて成形する「鍛造」という技法で製作されます。多くは「青銅(せいどう)」と言う地金を使用しますが、音質・余韻にこだわられる方は「砂張(さはり)」を地金した銅鑼を好まれます。砂張は銅に錫を混ぜた合金で「鳴金(なりがね)」と呼ばれます。金属製打楽器の素材に使用され、お仏壇の「おりん」、「壱越鏧・平調鏧」と言う和音を調べるお仏具に使用されます。「壱越鏧・平調鏧」は聲明(しょうみょう)の音律で12音で構成されます。12律は壱越、断金(たんきん)、平調、勝絶(しょうせつ)、下無(しもむ)、双調(そうじょう)、 鳧鐘(ふしょう)、黄鐘(おうしき)、鸞鏡(らんけい)、盤渉(ばんしき)、神仙(しんせん)、上無(かみむ)と呼ばれます。西洋の音階に当てはめると壱越=D(レ)、平調=E(ミ)に相当しますが少し違いがあるそうです。
銅鑼はバーナーで焼き熱いうちに叩き、冷えたらまた焼いて叩くを繰り返して成形します。青銅は冷えても加工しやすい金属ですが、砂張は冷えると硬くなり鎚打ちなくなり熱くする回数が多くなります。まだ配合によって音質が変わるなど難しい金属です。このため携わる職人が少なく高価なものになっています。現在は完成まで人の手で叩くことは少なくなり、途中の工程は機械式ハンマーを使用することが増えましたが最後は人の手が入ります。最後に「音入れ」をすることで銅鑼に多少の歪みを持たせ、音の強弱・余韻を現してくれます。
どら焼きと銅鑼について
関西では奈良の三笠山の形がどら焼きように丸みのある形に似ているので「三笠」と呼ぶ地方があります。どら焼きと銅鑼の話で奥州に赴く義経弁慶の逸話があります。怪我をした弁慶が手当のお礼に銅鑼で生地を焼きあんこを包んで振る舞ったという話と、もう一つは弁慶が残していった銅鑼でお菓子を焼いたと言う話があるそうです。もし話が本当ならどら焼きは800年ほど前からのお菓子になります。あんこを2枚の生地を挟む現在の形になったのは大正時代からで、これ以前はあんこを1枚の生地で包んだ形と言う話があります。

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