銅鑼・銅鑼置台
銅鑼(どら)は一般的に船の出港時に鳴らす楽器としてご存じの方が多いと思います。円板に縁が付いた形状で、青銅(銅、錫、亜鉛の合金)や真鍮(銅、亜鉛の合金)で製作されています。寺院では銅鑼を鐃(にょう)と呼び、妙鉢(みょうはち)とともにお経の調子をとる仏具として多くの宗派で使用されています。
銅鑼は古代ジャワやスマトラ地方の民族楽器が中国に伝わり、朝鮮を経て日本に伝わりました。古代中国では軍隊の行軍の合図に使用され、魏(紀元220年~265年)の時代に入ると楽器として使用されるようになりました。現在は京劇には欠かせない楽器となっています。日本に入ってきた時期を著す明確な資料はありませんが、中国と同じく軍用として使用され、宗教用具を経て、近世に入ると茶席の道具としても使用されています。
中国の金属製打楽器では「鑼(ら)」は金属板を叩いて薄く成形したものを表し、鋳造製の肉厚の厚いものを「鉦(しょう)」として区分けしました。それぞれの音は「鑼」は長く余韻が続き、「鉦」は金属製の高く短い音が特徴です。「鉦」は寺院やお仏壇で使用する鉦吾(しょうご)や祇園祭の「鉦(かね)」がこれになります。
こちらでは本堂用に高さを抑えた「背低」タイプの銅鑼置台と、椅子の使用を前提とした高さのある「背高」タイプの2種類をご用意しています。ご使用場所・ご本堂の形式により選択していただけます。
銅鑼の製作方法
銅鑼は金属板を叩いて成形する「鍛造(たんぞう)」という技法で製作されます。「鍛造」とは、バーナーで金属板を焼いて柔らかくし、熱いうちに叩き、冷えて硬くなるとまた焼いて柔らかくして叩くを繰り返し成形する技法です。現在は機械化が進み完成まで人の手で叩くことは少なくなりましたが、多少の歪みを持たせることで音の余韻を表現する「音入れ」は職人の経験が必要な大切な工程です。
どら焼きと銅鑼について
どら焼きと銅鑼の話で奥州に赴く義経弁慶の逸話があります。怪我をした弁慶が手当のお礼に銅鑼で生地を焼きあんこを包んで振る舞ったという話と、もう一つは弁慶が残していった銅鑼でお菓子を焼いたと言う話が残っています。もし話が本当ならどら焼きは800年ほど前からのお菓子になります。あんこを2枚の生地を挟む現在の形になったのは大正時代からで、これ以前は1枚の生地でロール状にあんこを包み、京都の和菓子店のどら焼きはこの形で販売されています。
銅鑼・銅鑼置台ご購入に関するよくある質問
- Q銅鑼・銅鑼置台のオーダーメイドはできますか?
- A銅鑼についてはオーダーメイドはお受けしておりません。ですが、当店ではお客様のご要望に合わせた銅鑼置台の制作は承っております。お電話かお問い合わせフォームよりご連絡ください。専門のスタッフがご対応いたします。
- Q銅鑼・銅鑼置台の買い替え目安を教えてください
- A銅鑼の場合は歪みや凹みが出てくると正しい奏法ができなくなる恐れがあります。また、割れなどが見られる場合には怪我などの原因になることも考えられますので、買い替えをご検討されるのがよいでしょう。置台については木部の割れや歪みによるがたつき、塗装が剝がれるなどのダメージが見えましたら、修理か買い替えをお勧めいたします。
- Q銅鑼・銅鑼置台に使用するときの注意はありますか?
- A銅鑼を台に置く際は静かにゆっくりと安置されることをお勧めいたします。乱暴に扱いますと転倒・落下などの危険がございますのでご注意ください。
- Q梱包はどのような状態で届きますか?
- A当店ではお客様への発送時に商品に傷などがつかないよう、細心の注意をはらってお品物を梱包しています。万が一、配送時のトラブルなどでお品物に傷やダメージなどがございましたら、お手数ではございますが、梱包の状態をご確認のうえご連絡ください。直ぐに担当のスタッフがご対応いたします。
- Q銅鑼・銅鑼置台を選ぶときのポイントはなんですか?
- A銅鑼は重いため、ご自身の体格に合ったものをお選びになるとよいでしょう。まず、詳しい導師の方やご住職の方にお聞きになってみると良いでしょう。置台は銅鑼の大きさに対応したものをご使用ください。
- Q宗教・宗派別で銅鑼・銅鑼置台は変わりますか?
- A特銅鑼や銅鑼置台とも違いはございませんが、真宗大谷派(東本願寺)は使用されません。
- Q銅鑼・銅鑼置台の修理は受けてもらえますか?
- A申し訳ございませんが妙鉢の修理は受け付けておりません。置台については当店でお買い上げいただいた置台はもちろん、それ以外についても修理を承っております。お電話かお問い合わせフォームよりご連絡ください。専門のスタッフがご対応いたします。
- Q銅鑼置台の高さやデザインを変更することはできますか?
- Aはい。また当店ではオーダーメイドの仏具のご注文もお受けしております。その場合はお客様のご希望に合わせたサイズ・仕様でお造りすることは可能です。
- Q銅鑼・銅鑼置台の汚れのお手入れ方法、掃除方法を教えてください
- A銅鑼をご使用になった後は、乾いた柔らかい布でよく拭いてください。特に手の指が触れた部分は後で錆の原因にもなりますので、丁寧によく拭きとってください。置台についても埃などが付着した場合には、はたき等で表面の埃を取り、水で濡らしたあと硬く絞った柔らかい布で表面をやさしく拭いてください。油分を含んだ汚れの場合は、薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布で軽く拭き、仕上げに乾燥した柔らかい布で拭いてください。
- Q銅鑼を長期保管する場合の保管方法を教えてください
- A寺院のご内陣は蝋燭のすすやお香の煙など、油分を含んだ汚れに埃が付着しやすいため、銅鑼をご使用になられないときには、置台に置いたうえで布などで覆いを被せておくことをお勧めいたします。
- Q銅鑼・銅鑼置台の返品や交換の保証期間はありますか?
- A商品の交換返却などは未使用品に限ります。また記念の文字や定紋の入った商品は対応出来ません。商品品質・出荷に際しては万全の注意を払っておりますが、万一の不良破損がありましたら、商品到着後8日以内にご連絡をお願いいたします。送料は弊社負担にて交換させていただきます。ただしお客様のご都合で返却される場合は、商品到着後8日以内のご連絡をお願いします。また返金手数料、支払い取消手数料、代引手数料はお客様負担でお願いいたします。なお、当店で販売される仏具には保証期間がございません。お客様の責任による破損・故障などが生じた場合はお客様負担による修理、交換でのご対応となります。何卒、ご了承ください。
- Q分割でのお支払いはできますか?
- Aはい。クレジットカードでのお支払いをご選択いただいた場合に限り、分割でのお支払いを受け付けております。
- Q銅鑼・銅鑼置台を通販で購入した場合、送料はかかりますか?
- A当店では3,980円以上ご注文いただいた場合には送料をいただいておりません。ただし、一部の離島、沖縄は対象外です。

寺院営業部からのご挨拶
若林佛具製作所オンラインショップへ、ようこそお越しくださいました。
弊社は天保元年(1830年)京都にて創業以来、仏具一筋に歩み、信用を育んで参りました。
寺院営業部は全国へ出張営業をいたしております。宗派を問わず、仏像や仏具の新調、修復をはじめ内装工事、文化財修理、納骨壇等あらゆる施工経験・事例がございますので、
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これからもさらに寺院様向きの商品を充実させ、皆様のお役に立てるよう努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。