撥・撞木
各種撥をまとめたページです。 撥は、鏧子(大徳寺)用、版木、木柾、銅鑼、せん法太鼓、鉦吾とおりん用をご用意いたしました。 いずれも日本製で、それぞれの鳴り物にあった適切な材料を選び製作いたしました。
撥について
木製・金属製の楽器・仏具を叩く棒状のものを「撥(ばち)」と呼びますが、同じ用途で撥・棓(ばい)・撞木(しゅもく)と色々な呼び名があります。
大まかにこのように分けています。
・「撥(ばち)」:太鼓を打ち鳴らす棒状のもの。「桴(ばち)」の文字を使用します。
・「棓(ばい)」:撥の頭の部分に革を巻いたり、タンポを被せたもの指します。前者は鏧子(けいす)に使用し鏧棓(きんばい)と呼ばれ、後者は鑼(どら)に使用し銅鑼棓(どらばい)と呼ばれます。タンポを付けませんが磬(けい)を打つものも磬棓(けいばい)と呼んでいます。
・「撞木(しゅもく)」:鐘を撞き鳴らす真っ直ぐな棒を指しますが、木柾(もくしょう)や鉦吾(しょうご)を打つT字型のものも撞木と呼ばれ、この辺りははっきり区別されていないようです。余談ですがT字型頭のシュモクザメは橦木鮫と書きます。「鐘木」と言う文字も昔は使わましたが、鐘をシュでなくショウと読むことが多くなり使用されなくなったようです。「鐘木」は「シモク」と呼ぶ方もおられます。
撥は棒状のものばかりでなく、弦楽器の三味線・琵琶を打つものも撥(ばち)と呼ばれています。
同じ弦楽器でも琴の演奏に使うものは爪(つめ)と呼ばれ手で握る撥と指で挟む爪に分けています。製作する職先・販売店により多少違いあるので使われ方ははっきりしていないようです。特に桴や棓は撥職人さんの目録に出てくるくらいで一般的には目にすることが少ないかも知れません。
棕櫚の撞木について
最近めっきり見なくなったものに「棕櫚の木の撞木」があります。棕櫚は椰子(やし)の木の仲間で、20~30年前は結構ご使用されていましたが、最近は見かけることが少なくなりました。お寺の境内に棕櫚が植えてあったり、回廊下に伐採した棕櫚が枯らしてあったりと普通に見られる風景でした。
棕櫚は年輪がなく繊維が緻密でまっすぐな木で、製材せずそのまま使用できたのが使用された理由です。木材を使用するには寸法に合わせて製材が必要です。また反り捻れの発生も発生しますが棕櫚はこういう心配がない材料でした。また鐘の当たりが柔らかく、優しい音色鳴らす素晴らしい素材でした。
こんな良い素材ですが現在の主流は胴が耐久性のある金属製で、梵鐘に当たる部分は消耗したら交換できるものに移っています。
ちなみに広島平和記念公園の「平和の鐘」の撞木はこのメーカーが製作補修されています。

寺院営業部からのご挨拶
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