座布団・座褥
座布団と座褥(ざにく)の紹介です。座布団は座禅に使用する座布(ざふ)と曲録用の各種座布団を掲載しています。本曲録や略式曲録用の曲録用座布団は曲録を立ち居される時、曲録を移動するときに座布団が動かないように曲録に固定するバンドが付いています。マジックテープなので簡単に取り外していただけます。他にも家庭で座禅を組まれる方にお勧めの座禅用の座布団もカラー、大きさなど数多くご用意しております。
座褥について
座褥(ざにく)は拝敷の上に置き、拝敷とセットでご使用されます。座褥は縁と中央では別の生地を使用しますが、中央の部分は「鏡(かがみ)」と呼ばれ、縁の生地と比べ派手な色使いません。地模様が入り生地が柄の入った縁を際立たせ、住職の座る場所をはっきりと示し、清浄な場所を表す役目になっていると言われています。曹洞宗では綿の入った敷物を使用されませんが、これは床や畳を「座褥」と見なすためと言われています。また、拝敷は儀式・法要で住職が座る場所に敷く厚みの薄い畳ですが、座褥は拝敷の上に重ね、住職の足腰の負担を軽減するために使用されます。褥は「しとね」とも読み、柔らかな敷物を意味します。座るところの柔らかな敷物で座褥と呼ばれています。
曹洞宗と臨済宗の座禅用布団について
座禅と言う文字は曹洞宗と臨済宗で漢字が異なり、曹洞宗は「坐禅」、臨済宗は「座禅」と書きます。これは双方の修行観の違いから来るので、曹洞宗の「坐禅」は「只管打坐(しかんたざ)」と言われ、雑念を捨て、ひたすら坐禅を組む事を指します。一方臨済宗は「看話禅(かんなぜん)」と呼ばれ、人と対面して禅を組み、老師から与えられる公案と呼ばれる問題を考えながら最終的に悟りを開くことを目標としています。
曹洞宗の座布団は腰を安定させることを目的とした形になっています。座布団は「坐布(ざふ)」と呼ばれ、丸く固い座布団です。座禅用座布団として広く目にされることが多いと思います。今までは黒色が中心でしたが、昨今は黒だけでなく様々な色が販売されるようになってきました。坐布の固さは長時間坐禅を組むときは硬い目を、短い時間なら柔らかめが良いと言われています。生地は綿布やビロード地などがありますが、肌触りなどを気にされる方はビロード生地の坐布をお試しください。
臨済宗の座布団は長方形の布団とお尻の下に敷く座布団の2枚を使用し、長方形の布団の上に座布団を置き坐禅を組みます。長時間公案を説く「看話禅」に適した形になっています。臨済宗用の座布団は大きく、足が畳や床に触れることがないので、足に痛みのある方はこの形で座禅を組まれるのもおすすめです。

寺院営業部からのご挨拶
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