高坏
一般的な天板が丸い高坏ではなく、お供物がご安置しやすい四角型をご用意いたしました。 材質は優しいデザインを現すため「木製」で、安心の日本製で製作いたしました。 横幅9寸(27㎝)と1尺(30㎝)は、表面を磨いて鏡面化する「(呂色蝋色)」仕上を施したお品をご用意しています。
高坏の歴史
「献物具」の1種で、丸または方形の皿に一本脚がついたものは縄文弥生時代の土器として出土しています。古代は土器(土師器・須恵器)でしたが、平安期以降から木製品が使用されるようになり大量生産され製作技術も向上しお皿の大きいものも現れてきました。また当初の宗教用具から貴族の日用品として使用法も広がり、漆塗・金銀粉・螺鈿で加飾されたものが現れます。装飾品・献上品として製作されたものの中に江戸中期以降のひな飾りがあります。
現在も基本的な形は変わりませんが、お仏壇が家具調で小型のものが主流になにあわせてこれに合わせて高坏の高さが低くなり以前は見なかったような華やかな色調の高坏を取り扱うようになりました。形は少しずつ変遷しますが、「御供物をお供えする」と言う心は今も昔も変わりません。
高坏の形について
高坏は「献物具」の他に食器として使用されてきました。お皿の形からお皿が丸い「丸高坏」と方形の「角高坏」に大別されます。古い時代は加工がしやすい土器で丸型でした。方形は角割れや歪みが発生し製作が難しかったかも知れません。平安鎌倉期になると木製方形の高坏が使用されるようになり、その後茶懐石が催される室町中期以降は縁のついた折敷(おしき)が主流となったようです。「献物具」も折敷・四方(三宝)など縁付方形に移って来ました。御供物を飾ってから運ぶのは高坏より折敷・四方が手軽に多くの御供物を供えられ、安全に運搬できたたことも理由と考えます。
丸型から方形に移行した理由の一つに工具・技法の発達があります。丸型は轆轤(ろくろ)挽きで比較的簡単に大量生産できますが、四角に切った板は反りやすく長期使用で亀裂が発生します。これを防ぐ技法・工具や材木の乾燥技術の発展と職人の増加と連帯化があると思います。
方形の高坏はお祝い事に、丸型は略儀の食器に使われたと書物にありました。現在は使用していませんがが以前は祝い事にご使用されていた方形高坏を見せていただいた事があります。全体を胡粉で白く塗り中央に花を描き、四隅に装花する穴が空いていて、晴れの日の神饌(しんせん)を飾る華やかな高坏でした。
当ショップの高坏について
丸高坏と比べ、御供物も載せやすく持ち運びご安置も安定している方形の「角高坏」をご用意しています。晴れの日のご法要にご使用ください。

寺院営業部からのご挨拶
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弊社は天保元年(1830年)京都にて創業以来、仏具一筋に歩み、信用を育んで参りました。
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