折敷
三宝と同じく、「木質」製・安心の日本製の折敷をご用意しました。 三宝は総朱塗(内側・外側とも朱色)ですが、折敷は外画を黒色に内側を朱色に塗り分けた仕上にしています。 寸法は使いやすい7寸(21㎝)角~1.1尺(33㎝)角の5種類をご用意しています。
折敷について
折敷は四角の板に縁を付けた簡単な形をしています。
6世紀藤原京遺跡から出土しているので古くから使用され、その後のお膳の原型と言われています。
折敷は時代とともに形を変えていきます。一番最初は単なる板でしたが、これに縁が付きました。次に装飾のために四隅が切られ「隅切型(すみきりかた)」と呼ばれる現在の折敷に変わり、折敷の下に台が付いて四方三方に変化し、最後にお膳に変化していきます。
折敷には、四隅を切っていない「平折敷(ひらおしき)」と、四隅を切った「折敷」の2種類あります。
四隅を切っていない平折敷は寸法により大角(8寸24cm角)、中角(5寸15cm角)、小角(3寸9cm角)と呼ばれ、婚礼や正式の場で使用されています。隅を切った折敷は「隅切折敷(すみきりおしき)」と呼ばれ日常でよく目にする形です。
折敷の正面は綴じ目が奥になります。「丸前角向(まるまえかくむこう)」と呼ばれるように、角盆の綴じ目は奥に、丸盆の綴じ目は手前にします。ただし頭の綴じ目と台の刳形が手前になります。
折敷は単に供物を載せる台から食卓のお膳に変遷していきます。
平安時代になると四角の台が「衝重(ついかね)」が作られ、さらにその後「脚(足)打ち折敷(あしうちおしき)」が作られるようになります。この後台は2枚の脚(板)に姿を変え、これがお膳の原型になります。
衝重とは三方や四方のことで、折敷の下に四角の台を付けた形です。台の刳形(繰型(くりがた))四面にあるものを四方、三面にあるものを三方、刳形のないものを「供饗(くぎょう)」と呼ばれます。
脚(足)打ち折敷は折敷の下に下駄のように2枚の脚が付いたものです。仏具店によっては「小四方(こしほう)」として販売し、ご寺院では多用途台としてご使用されています。この後寸法が大きくなり、時代劇で見るお膳となり、掛盤膳(かけばんぜん)と変化していきます。

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