傘
雨天時の外出で法衣が濡れにくい大型の傘を中心に取り揃えております。 骨が16本ある風に強い番傘タイプ、撥水性の高い素材の傘などいろいろとご用意しました。また「傘は丸いもの」と言う傘の常識を崩した四角い傘もご用意しました。四角なので車の乗り降りの際に傘と車のドアとの隙間がなくなるため、濡れにくくなりお客様をお迎えする時にとても便利です。
笠と傘について
笠と傘は両方とも雨や日光をさえぎるために使用しますが、笠は頭に被るもので「かぶりかさ」と呼ばれています。一方の傘は頭上にかざすもので「さしがさ」と呼ばれ区分けされます。笠は草や竹を材料に編んだもので、東南アジアでは古代より使用され、中国の古い書簡にも見られます。東南アジアで古くから使用された理由は、雨天の日が続く地域性と、その中でも仕事をしなければならず、おのずと笠をかぶって両手を自由にする必要があったからです。西洋式の傘は日本に入ってきたのは明治に入ってからで、帽子やジャケットなどの洋装と併せて庶民の間でも使用されるようになりました。
傘の歴史
傘は約4000年前の古代エジプト・ギリシャ・ペルシャの壁画に残っています。当時の傘は天蓋(てんがい)と呼ばれるもので、貴人の日除けとして使用されるものでした。傘は骨に布張りをしたもので開閉は出来ませんでした。開閉が出来るようになったのは13世紀のイタリアと言われています。さらに現在の形と同じ傘が生まれたのは18世紀イギリスでした。それまで傘は主に日よけとして使われていましたが、イギリスでは曇り空や小雨の日が多く、天気が変わりやすい気候から雨天にも使用されるようになったと言われています。
日本人と傘について
日本に傘が伝わった時期は不明ですが、日本書紀に「百済の使者が552年、欽明天皇に仏具の傘を遣わす」と記録がありますが、当時の傘は天蓋と呼ばれるもので、貴人の頭上に笠が来るように後ろで従者が持ち歩いていました。傘が今のように開閉式になったのは安土桃山時代頃からだと言われています。その頃になると、傘の製造が分業制になり、効率的に生産ができるようになったため、社会の需要に対応出来るようになりました。広く一般に使用されるようになったのは江戸時代からで、浮世絵に見られるように傘は雨具だけでなく、ファッションとしても受け入れられるようになっていきました。

寺院営業部からのご挨拶
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